急性膀胱炎とは
急性膀胱炎は、主に大腸菌などの細菌が膀胱内に侵入することで、急性の炎症を起こす病気です。とくに女性に多くみられ、日常診療でもよく遭遇する疾患の一つです。
排尿時の痛みや残尿感、尿の濁りや血尿、下腹部の不快感などが突然現れ、「我慢すれば治るのでは」と受診を迷われる患者さんも少なくありません。
当院では、尿検査を中心に診断を行い、必要に応じて尿培養検査を行ったうえで、抗菌薬による治療を行います。適切な治療を行えば、多くの場合、数日から1週間程度で改善が期待できます。
主な症状/放置するとどうなる?
- 排尿時の痛みや違和感
- トイレが近い(頻尿)
- 残尿感
- 尿が濁る、血が混じる
- 下腹部の不快感
症状を我慢して放置すると、炎症が腎臓まで広がり、腎盂腎炎を起こすことがあります。発熱や背中の痛みを伴う場合は、注意が必要です。
診断方法
症状や経過を丁寧に確認し、必要な検査を行います。
- 尿検査(尿定性・尿沈渣)
炎症や血尿の有無を確認します。 - 尿培養検査(必要に応じて)
原因菌を特定し、適切な抗菌薬選択の参考とします。 - 血液検査(症状が強い場合)
全身への影響がないかを確認します。 - 超音波検査(膀胱・腎臓)
尿のたまり具合や腎臓への影響を確認します。 - 低線量CT検査(必要に応じて)
尿路結石や合併症が疑われる場合に行います。
当院で行う治療
治療の基本は、抗菌薬による薬物療法です。症状の程度や検査結果に応じて、適切な抗菌薬を選択します。
- 抗菌薬の内服治療
- 排尿時の痛みや不快感が強い場合の対症療法
- 再発を繰り返す患者さんへの生活習慣・排尿習慣の確認と指導
症状や生活背景を踏まえながら、無理のない治療を行います。
こんな症状は早めにご相談ください
次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 排尿時に痛みやしみる感じがある
- トイレが近く、少量しか出ない
- 残尿感が続いている
- 血尿がみられる
- 症状が数日続いている、または悪化している
発熱や背中の痛みを伴う場合は、重症化の可能性があるため、早めにご相談ください。