精巣がんとは

精巣がんは患者さんの数としては多くありませんが、20-30代と50代の男性に発症することがあるという特徴を持つがんです。
主な初期症状としては、片側の精巣の腫れや硬さの変化が挙げられますが、痛みを伴わないことも多く、ある程度進行するまで気づかれないケースもあります。
精巣がんは進行が比較的速く、転移を起こしやすい一方で、早期に適切な治療を行えば高い治癒率が期待できるがんでもあります。
治療の第一選択は転移の有無に関わらずがんに罹患した精巣を摘除する外科的治療となります。必要な場合は連携する専門医療機関で治療を行い、治療後の腫瘍マーカー測定や低線量CTによる再発フォローは当院で対応します。

主な症状

精巣がんの症状には個人差があり、初期には痛みを伴わないことも少なくありません。次のような変化がみられることがあります。

  • 精巣にしこりや硬さを感じる
  • 精巣の大きさや形に左右差が出る
  • 陰嚢に重い感じや違和感がある
  • 押すと鈍い痛みを感じることがある
  • 進行すると、腰痛や息切れ、咳などの症状が出ることもある

「痛みがないから大丈夫だと思っていた」という患者さんもいらっしゃいますが、無痛性のしこりも重要なサインです。

当院で行える検査

精巣の変化が気になる場合、患者さんの不安に配慮しながら、必要な検査を段階的に行います。

  • 問診
    症状の経過、気づいた時期、既往歴などを詳しく伺います。
  • 視診・触診
    精巣の大きさ、硬さ、左右差の有無を確認します。
  • 超音波検査(エコー)
    精巣内部の状態を確認し、腫瘍の有無や性状を評価します。
  • 血液検査
    腫瘍マーカーの測定を行い、診断や術後治療方針の参考とします。
  • 低線量CT検査
    リンパ節や他臓器への広がりを評価します。

検査結果については、患者さんに分かりやすく説明し、今後の対応を一緒に考えていきます。

当院で行う治療

精巣がんが疑われる、または診断された場合には、患者さんの状態に応じた対応を行います。

  • 専門医療機関へのご紹介
    治療の第一選択は患側の精巣に対する外科的手術となります。術後も化学療法や追加治療が必要となる場合がありますので、診断がつけば速やかに連携医療機関へご紹介します。
  • 治療後のフォローアップ
    治療後の経過観察や定期検査を当院で行い、安心して療養を続けられるよう支援します。
  • 不安や生活面へのサポート
    治療や将来への不安、生活上の疑問についても丁寧にお伺いします。

治療方針については、患者さんと十分に相談しながら決定します。

こんな症状は早めにご相談ください

次のような症状や変化がある場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 精巣にしこりや硬さを感じた
  • 大きさや形が以前と違うと感じる
  • 陰嚢の違和感が続いている
  • 健康診断や他院で精巣の異常を指摘された

「この程度で相談してよいのか迷う」という段階でも構いません。
気になる変化があれば、早めにご相談ください。