副腎がん(腺腫含む)とは

副腎がんは頻度としては多くありませんが、副腎皮質に悪性腫瘍が発生することがあります。進行スピードが速い場合もあり、体調不良をきっかけに医療機関を受診した時点で、すでに進行しているケースも少なくありません。
腹痛や腹部の違和感、嘔気、便秘、発熱、食欲不振などはさまざまな疾患でみられる症状ですが、副腎がんが原因となっている可能性も否定できません。当院では、低線量CT検査や各種ホルモン採血検査などを組み合わせて診断を行い、病状に応じて専門医療機関と連携しながら治療を進めていきます。
また、副腎腫瘍の多くは良性の腺腫であることもあり、経過観察が可能な場合も含めて、患者さんにとって無理のない方針を一緒に検討していきます。

主な症状

副腎腫瘍は、ホルモンを分泌するかどうかによって症状が異なります。無症状のまま経過することもあります。

  • 高血圧が急に悪化する、治療しても下がりにくい
  • 動悸、発汗、手の震え
  • 体重増加、むくみ、顔つきの変化
  • 全身のだるさ、筋力低下
  • 健康診断や画像検査で偶然見つかる

「年齢や体質のせいだと思っていた症状が、検査で副腎の異常と分かった」というケースもみられます。

当院で行える検査

副腎腫瘍が疑われる場合、患者さんの不安に配慮しながら、段階的に検査を行います。

  • 問診
    血圧の変化、体調の変化、これまでの病歴などを詳しく伺います。
  • 血液検査・尿検査
    副腎ホルモンの分泌異常がないかを調べます。
  • 超音波検査(エコー)
    副腎周囲の状態を確認します。
  • 低線量CT検査
    腫瘍の大きさや形、周囲への広がりを評価し、良性・悪性の判断材料とします。

検査結果は、患者さんに分かりやすく説明し、経過観察が可能か、専門的治療が必要かを一緒に考えていきます。

当院で行う治療

副腎腫瘍の治療は、腫瘍の性質やホルモン分泌の有無、患者さんの状態に応じて選択します。

  • 経過観察
    良性が疑われ、症状がない場合は、定期的な検査で慎重に経過をみます。
  • 専門医療機関へのご紹介
    手術や専門的治療が必要と判断した場合は、連携医療機関へ速やかにご紹介します。
  • 症状に対する治療
    高血圧など、ホルモン異常による症状への対応を行います。

治療方針については、患者さんの不安や生活背景を踏まえながら丁寧に説明します。

こんな症状は早めにご相談ください

次のような場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 健康診断や他院で副腎の腫瘍を指摘された
  • 高血圧が急に悪化した、治療で改善しにくい
  • 動悸や発汗、体重増加などが続いている
  • 原因不明の体調変化がある

「症状が軽いから」「偶然見つかっただけだから」と感じる場合でも構いません。
気になることがあれば、早めにご相談ください。