不眠症とは
不眠症とは、「眠れない」「眠りが浅い」「途中で何度も目が覚める」などの状態が続き、日中の生活に支障が出ている状態をいいます。
一時的な睡眠不足とは異なり、次のような状態が続く場合に不眠症と診断されます。
- 寝つきが悪い(入眠困難)
- 夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
- 朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)
- 眠りが浅く、熟睡感がない
ストレス、生活リズムの乱れ、加齢、生活習慣病、薬剤の影響など、さまざまな要因が関与します。
当院では、生活背景や身体疾患の有無を含めて評価し、内科的視点から総合的に診療します。
主な症状

不眠症では、夜の症状だけでなく日中の不調もみられます。
- 日中の強い眠気
- 集中力の低下
- 倦怠感
- 気分の落ち込み
- イライラ
睡眠不足が続くと、生活の質が低下するだけでなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病にも影響を与えることがあります。
放置するとどうなる?
不眠が長く続くと、次のような問題が生じることがあります。
- 日中のパフォーマンス低下
仕事や学業への影響が出ることがあります。 - 生活習慣病の悪化
睡眠不足は血圧や血糖値のコントロールに影響します。 - 気分障害の悪化
不安や抑うつ症状が強まることがあります。 - 事故のリスク上昇
集中力低下により転倒や交通事故のリスクが高まります。
早めに原因を整理し、適切な対応を行うことが重要です。
診断方法

不眠症の診断では、症状の経過と原因の評価が重要です。
- 問診
睡眠の状態、生活リズム、ストレスの有無を詳しく伺います。 - 生活習慣の確認
カフェイン摂取、就寝前のスマートフォン使用などを確認します。 - 血液検査
甲状腺機能異常や貧血など、身体的原因がないか確認します。 - 服薬状況の確認
現在服用中の薬の影響を評価します。
必要に応じて専門医療機関と連携します。
治療方法
不眠症の治療は、原因や症状のタイプに応じて行います。
生活習慣の改善(基本となる治療)
- 就寝・起床時間を一定にする
- 就寝前のスマートフォン使用を控える
- 夕方以降のカフェインを避ける
- 適度な運動を取り入れる
- 寝室環境を整える
生活改善だけで改善することも少なくありません。
薬物療法
生活改善で十分な効果が得られない場合、内服治療を行います。
- 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
入眠を助けます。 - メラトニン受容体作動薬
自然な睡眠リズムを整えます。 - オレキシン受容体拮抗薬
覚醒を抑え、自然な眠りを促します。
薬は必要最小限・適切な期間で使用し、依存性に配慮しながら調整します。
生活で気をつけるポイント
- 寝床で長時間過ごしすぎない
- 日中の活動量を確保する
- 昼寝は短時間にとどめる
- 睡眠に対する過度な不安を持ちすぎない
睡眠は「無理に取ろう」とするとかえって悪循環になることがあります。
こんな場合は早めにご相談ください
- 眠れない状態が2週間以上続いている
- 日中の生活に支障が出ている
- 市販薬を常用している
- 不安や気分の落ち込みを伴う
不眠症は、適切に対応することで改善が期待できます。
お気軽にご相談ください。