陰嚢水腫とは
陰嚢内に水が溜まっている状態であり、先天性のケースと続発性のケースがあります。
先天性の場合は、本来なら閉じられているはずの腹膜の先が閉じないことで陰嚢との間がつながるようになってしまい、それによって腹腔内の漿液が陰嚢内に貯留するケースが考えられます。
後天性の場合は、精巣炎や精巣上体炎などの病気、精巣周囲のケガなどが原因となり、陰嚢内に液体が溜まってしまいます。
当院では、エコーなどで診断し、治療目的の日帰り処置にも対応いたします。
主な症状
- 陰嚢の腫れ、左右差
- 重み、違和感、圧迫感
- 痛みは少ないことが多い(痛みが強い場合は別疾患の可能性)
放置するとどうなる?
陰嚢水腫自体は良性で急変しにくいことが多いですが、腫れが大きくなると歩行や運動、日常動作で不快感が増えることがあります。また、陰嚢の腫れを「水腫」と思い込み、精巣捻転や感染、腫瘍などを見逃してしまうことが最も大きなリスクです。腫れの増大や症状の変化がある場合は早めの受診が重要です。
診断方法
- 問診
発症時期、腫れの変化、痛みの有無、外傷や炎症の既往 - 触診
腫れの性状、圧痛の有無を確認 - エコー検査
液体貯留の確認、精巣・精巣上体・血流評価、腫瘍の除外
治療方法
- 経過観察
症状が軽く生活に支障が少ない場合 - 穿刺(せんし)
針を刺して陰嚢内に溜まった液体を外に出す方法
腫れや違和感を一時的に軽減できますが、根本的な治療ではないため、再び水が溜まってくることが多い
症状や全身状態により、負担を抑えたい場合の選択肢として検討 - 手術療法
腫れが大きい、違和感が強い、生活に支障がある場合に検討
患者さんの状態や希望を踏まえ、適応を慎重に判断します。
生活で気をつけるポイント
- 圧迫の強い下着や長時間の負荷を避ける
- 腫れの増大、痛み、発熱が出た場合は早めに受診
- 自己判断で放置しない
こんな症状は早めにご相談ください
- 陰嚢の腫れが続く、増大する
- 左右差が目立つ
- 痛みや発熱を伴う
- しこりが触れる、硬さがある
陰嚢の腫れや左右差、重み、違和感などでご不安ではありませんか?痛みが少なくても腫れや違和感が続く場合は適切な評価が大切です。
当院ではエコー検査で精巣の状態と合わせて評価し、必要な治療選択を一緒に検討します。