尿路結石症とは
腎臓や尿管、膀胱などに結石がみられる疾患ですが、結石が腎臓内にとどまっているときは目立った症状がみられないことも多いです。
しかし、結石が移動して尿管などを詰まらせると、背中が激しく痛み、吐き気や嘔吐などが起こります。 場合によっては行き場を失った尿が結石よりも上部に貯留し感染症(腎盂腎炎)をきたすことがあります。この場合、緊急の処置や入院による抗生剤が必要となる可能性が高まります。
尿路結石症では患者さんの状態に合わせてお薬によって痛みを抑えられないかを検討し、結石が小さいうちは自然排石を待ちます。大きな結石や自然排石が困難と判断されたケースでは、体外衝撃波結石破砕術や経尿道的結石破砕術によって結石を取り除きます。
なお、結石が大きくなってしまい、夜中に激しい痛みに見舞われ、救急搬送されることもありますが、日頃から人間ドックなどを受けていれば、カルシウム結石などを比較的に小さい段階で見つけることができます。
当院では、低線量CTやレントゲンによる精査により、早期発見に努めております。
また、尿路結石は再発率が高いため、手術などで結石を取り除いた後も定期的に医療機関を受診することが大切ですが、当院ではこうしたフォローもきちんと行っていきます。
主な症状
- 脇腹〜腰、下腹部の突然の激痛(波がある痛み)
- 血尿(痛みを伴わないこともあります)
- 吐き気、冷や汗
- 頻尿、排尿時の違和感(結石の位置による)
- 発熱(感染を合併している可能性)
放置するとどうなる?
結石が尿の流れを妨げた状態が続くと、腎臓に負担がかかり腎機能低下のリスクになります。さらに尿が滞ることで細菌が増えやすく、膀胱炎や腎盂腎炎を合併することがあります。
特に、発熱を伴う結石は重症化しやすく、緊急対応が必要となる場合があります。
痛みが落ち着いても結石が残っていることもあるため、「痛みが引いた=治った」とは限りません。
診断方法
- 問診
痛みの部位、発症状況、既往歴、再発リスクを確認 - 尿検査
血尿、感染(白血球・細菌)などを評価 - 血液検査
腎機能や感染の状態を評価 - エコー検査
腎臓の腫れ(水腎症)や結石の有無を確認 - 低線量CT検査
結石の位置・大きさ・数を詳細に評価
必要に応じて専門医療機関と連携し、結石破砕治療などを検討します。
治療方法
- 鎮痛治療
痛みを抑え、体への負担を軽減 - 排石促進
結石の自然排出を促す内服治療 - 感染合併時の治療
抗菌薬などを用い、重症例は連携して迅速対応 - 再発予防
水分摂取、食事バランス、体質に応じた生活指導
結石の位置・大きさ・感染の有無により治療方針が変わります。
生活で気をつけるポイント
- こまめな水分補給(脱水予防)
- 塩分の摂りすぎに注意
- 動物性たんぱくの偏りを避ける
- 尿を我慢しすぎない
- 再発歴がある場合は定期的な評価を検討
こんな症状は早めにご相談ください
- 我慢できないほどの激痛
- 発熱を伴う血尿、背中や腰の痛み
- 尿量が減った、尿が出にくい
- 痛みが引いても血尿が続く
脇腹や腰・下腹に突然の激痛、血尿、吐き気、冷や汗などでつらい思いをされていませんか?
結石は位置や大きさで治療選択が変わります。当院では低線量CTやエコーで迅速に評価し、痛みと不安に寄り添いながら診断と治療をご案内します。