慢性前立腺炎とは
急性前立腺炎が改善したあと、下腹部や会陰部の違和感、排尿時の不快感などが長く続く状態を、慢性前立腺炎と呼びます。
その他、長時間座位を取る必要があるお仕事をされている方は前立腺に負荷がかかるケースが多く発症の一因であるとされています。
比較的若年の患者さんにもみられ、原因がはっきりしないケースも少なくありません。
急性前立腺炎のような高熱や強い全身症状はみられないことが多い一方、症状が慢性的に続き、日常生活に影響することがあります。
当院では、内服薬を中心に、症状や経過に応じた治療を行います。
主な症状
慢性前立腺炎では、次のような症状がみられることがあります。
- 下腹部や会陰部の違和感、重だるさ、鈍い痛み
- 排尿時の痛みや不快感
- 排尿後も残る違和感
- 頻尿、尿が近い感じ
- 射精時の痛みや違和感
- 精液に血が混じることがある
- 長時間座っていると症状が強くなる
症状が強い日と軽い日を繰り返すことも多く、「良くなったと思ったら再発した」という経過をたどる患者さんもいらっしゃいます。
当院で行える検査
症状の背景を丁寧に確認し、患者さんの負担に配慮しながら検査を行います。
- 問診
症状の内容、経過、生活習慣、ストレスの有無などを詳しく伺います - 尿検査
細菌感染や炎症の有無を確認します - 血液検査(必要に応じて)
炎症や全身状態を評価します - 超音波検査(エコー)
前立腺の大きさや状態を確認します - 低線量CT検査(必要に応じて)
他の疾患が隠れていないかを確認します
検査結果は分かりやすく説明し、不安や疑問にも丁寧にお答えします。
当院で行う治療
慢性前立腺炎の治療は、症状の内容や生活状況に合わせて無理なく進めることが重要です。
- 薬物療法
抗菌薬、消炎鎮痛薬、排尿を楽にする薬などを症状に応じて使用します - 外用薬・内服薬の調整
効果や副作用を確認しながら調整します - 生活指導
長時間の座位を避ける工夫、排尿習慣、体を冷やさない工夫などをご案内します - 経過観察・フォローアップ
症状の変化を確認しながら、治療方針を柔軟に見直します
「すぐに治らないのでは」と不安になる患者さんもいらっしゃいますが、症状の緩和と生活の質の改善を目標に、継続的にサポートします。
こんな症状は早めにご相談ください
次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 下腹部や会陰部の違和感が続いている
- 排尿や射精時の痛みが気になる
- 症状が数か月以上続いている
- 他院で異常なしと言われたが不調が改善しない
- 日常生活や仕事に支障が出ている
「この程度で相談してよいのか迷う」という段階でも構いません。
つらさを一人で抱え込まず、気になる症状があればお気軽にご相談ください。