高尿酸値症(痛風)とは
高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が基準値より高い状態をいいます。
尿酸は体内でプリン体が分解されることで作られる物質で、通常は尿として排出されます。
しかし、尿酸が過剰に作られたり、排出がうまくいかなかったりすると血液中に蓄積します。
この状態が続くと、関節に尿酸の結晶が沈着し、「痛風発作」を引き起こします。
自覚症状がないまま進行することも多く、健康診断で指摘されるケースが少なくありません。
当院では、血液検査で尿酸値を確認し、腎機能や生活習慣も含めて総合的に評価し治療を行います。
主な症状
高尿酸血症そのものには症状がありません。しかし、尿酸値が高い状態が続くと、ある日突然「痛風発作」が起こることがあります。
- 足の親指の付け根が赤く腫れて強く痛む
- 関節が熱を持つ
- 歩けないほどの痛みが出る
痛風発作は数日〜1週間程度で自然に軽快することもありますが、放置すると再発を繰り返すことがあります。
放置するとどうなる?

高尿酸血症を放置すると、次のような合併症が起こる可能性があります。
- 痛風発作の反復
関節炎を繰り返し、慢性化することがあります。 - 痛風結節
皮下に尿酸の塊ができ、関節の変形につながることがあります。 - 腎障害
尿酸が腎臓に負担をかけ、腎機能が低下することがあります。 - 尿路結石
尿中で尿酸が結晶化し、強い腰痛や血尿の原因になります。
症状が出る前から管理することが重要です。
診断方法
高尿酸血症は、主に血液検査で診断します。
- 血清尿酸値の測定
一般的に7.0mg/dLを超えると高尿酸血症とされます。 - 腎機能検査
クレアチニンやeGFRを確認します。 - 尿検査
尿中尿酸排泄の評価を行うことがあります。 - 超音波検査
腎臓の状態や結石の有無を確認します。
必要に応じて生活習慣や内服薬の影響も評価します。
治療方法
治療は、尿酸値の高さや発作の有無、合併症の有無に応じて決定します。
生活習慣の改善(基本となる治療)
- プリン体を多く含む食品の摂取を控える
- アルコール(特にビール)の制限
- 十分な水分摂取
- 体重管理
- 適度な運動
軽度の場合は生活改善のみで改善することもあります。
薬物療法
尿酸値が高い状態が続く場合や、痛風発作を繰り返す場合には内服治療を行います。
- 尿酸生成抑制薬
尿酸の産生を抑えます。 - 尿酸排泄促進薬
尿酸を尿中へ排出しやすくします。
- 治療開始初期には、一時的に発作が起こることがあるため、慎重に調整します。
患者さんの腎機能や生活背景を踏まえ、適切な薬剤を選択します。
生活で気をつけるポイント
- 水分を1日1.5〜2Lを目安に摂取する
- 夜遅い食事を控える
- 急激なダイエットを避ける
- 定期的な血液検査で尿酸値を確認する
- 高血圧・脂質異常症・糖尿病も併せて管理する
継続的な管理が、発作予防と腎機能保護につながります。
こんな場合は早めにご相談ください
- 健康診断で尿酸値が高いと指摘された
- 足の親指が急に腫れて痛い
- 尿路結石を繰り返している
- 腎機能低下を指摘されている
高尿酸血症は、症状がなくても将来の合併症につながることがあります。
早めの管理をおすすめします。