精巣捻転とは
精巣には動静脈や精管、神経がつながっており、これらが精索というひも状の束になっています。この精索がねじれてしまい、精巣に血液が流れなくなると、精巣が腫れあがったり、激しい痛みが出たりします。
患者さんによっては嘔吐などを引き起こすこともあります。
思春期の男子に多い病気ですが、新生児や成人にも見られます。痛みが強いので、すぐに医療機関を受診するケースも多いと思われますが、思春期の男子などは羞恥心などから周囲の人に相談できず、痛みを我慢することがあります。
しかし、早急にねじれを戻さないと、精巣が壊死してしまい、将来的に妊娠しにくくなる恐れがあるので、一刻も早く受診することが大切です。
当院では、ドップラーエコーによって早期診断し、必要に応じて連携施設での手術あるいは用手的な修復を行います。
主な症状
- 突然の陰嚢の激痛(片側が多い)
- 陰嚢の腫れ、赤み
- 下腹部〜鼠径部の痛み
- 吐き気、冷や汗
- 痛みが強く歩けない、触れない
放置するとどうなる?
血流が遮断された状態が続くと精巣が壊死し、摘出が必要になることがあります。精巣機能の喪失は将来的な生殖機能やホルモン分泌にも影響する可能性があり、早期対応が非常に重要です。
診断方法
- 問診
発症の急激さ、痛みの程度、時間経過を確認 - 触診
腫れや圧痛の有無、位置の異常など - ドップラー検査
精巣血流の評価
迅速な判断が求められるため、検査と並行して救急連携を行います。
治療方法
- 緊急手術
ねじれ解除と精巣固定(必要時は反対側も固定) - 専門機関との救急連携
精巣捻転は内服で改善する病気ではなく、早期の外科的対応が必要です。
こんな症状はすぐ受診してください
- 突然の陰嚢の激痛、腫れ
- 吐き気や冷や汗を伴う
- 片側だけ明らかに腫れている
突然の陰嚢や下腹・鼠径部の激痛、腫れ、吐き気、冷や汗などでつらい思いをされていませんか?精巣捻転は時間との勝負の救急疾患です。精巣機能を守るためにも我慢せず、すぐに受診してください。当院では迅速に鑑別評価を行い、緊急手術が必要な専門医療機関と連携し対応します。